2018-06-18 東京のコインランドリー

降り続く雨にとうとう、M氏がきれいなランドリーがあるといい、駒込「亀の湯」から「しもふり銀座商店街」へ3分程度進んだところ、看板ばかりはきれいなコインランドリーがあった。ガラス戸を開けると、空気が淀み湿気のこもった、なんとも表現しがたい匂いがする。

記憶と匂いの関係性は科学的に証明されているのだったか。

当時の仕事で長らく住まわれていないアパート・マンションの玄関を開けると、大概決まってはこんな水の匂いがしていた。だいたいは換気と水栓が原因で、窓を開けて水を流し続ければ解消されるが、洗濯機がこれだけ並んでいても同じ理屈なのか疑問が浮かぶ。

M氏にその場をまかせて、目と鼻の先にある「coma」に引き込まれるようにしてハンドメイドのリングを購入。象牙とハンドメイド作家の作品を取り扱う雑貨屋らしい。

古く思えたがさすが業務用サイズ。乾燥機で約一週分の量を、ものの20分あったかいひと山に変貌させてくれた。悩めかし日々は200円で解消できた。久しぶりに味わったふかふかのタオルの手触りを楽しみながら、東京のコインランドリーに同棲中の彼氏とでかけるとは、あまりにも東京的だなと思う。