小野寺ひかりのブログ

合言葉はspark joy!=ときめく時間を楽しんでいきたいです。

2019-5-3 令和

時代の節目にあっても古本を買い続ける性分はもう変わらないので、おとなしく古本屋をめぐり続けている。読書を楽しむのもよい。

平成最後、という実感はなかったが、汐留で仕事をネタにビールを飲んだ。そしてよく眠る。映画を見て、感動しては涙を流す。広告ミュージアムでCM「風の電話」はわかっていながらもぐずぐずきてしまう。

「しばらく」っていわれるだけで、いや、思い出てもういかんいかん。みんなよく泣かずにいられるよ。えらいもんだ。

平成は学生時代真っ只中だった。生まれて育った。育ったら、みんな生きてることがよくわかった。令和は、青春時代。いつでもまよっているばかり。

次の時代がくるまで、楽しんでいこうじゃないか。

2019-3-31 チェアリング花見をした翌日、春の古本まつり

3月30日、31日はとにかく歩き回った。

「チェアリング花見」という、各自飲食だけでなく、イスを持ち寄って、公園や道のはじでのんびり過ごして飲もうではないかという催し。ノベルジャムのOB・OGがメインながら昼~夜の自由参加のため人数もどれくらいになるのか予想がつかなかったので、そこそこ広い、東京大学御茶ノ水公園~神田明神~不忍~日暮れて、電車で浅草橋と移動していった。結果7人~8人が入れ替わり立ち代わり、互いの近況報告をしながら楽しい花見になった。チェアリングのよいところはレジャーシートを使わないことなので、移動の準備が早い……ということだったかな。歩けば体も温まるし、ついた先で買い出しするので、荷物もそんなに大変なことはなかった。

ここ最近抱えていたモヤモヤも吐き出しながら帰宅後、できること、やりたいことをやっていくぞ~、という結論に至る。とりあえずは余裕をもって過ごせそう。

31日は早起きができたので早めの昼食をとって神保町へ向かった。コミック高岡が閉店という。春の古本市もやっている。

どうせ2時間くらいだろうと思ったがひと通りみたものの4時間オーバーと午後の予定がすっかりくるってしまう。なんというか、スタンプラリー的なものを近所の女子大生が企画しており、いつものうっかりさで、そのミニ謎解き用紙をもらいに、5つの書店をぐるぐる歩いていたんだよなあ。おかげで栞とブックカバーをもらい、ブックハウス神保町2階にある北沢書店が、写真OKの看板もありの「インスタ映え」スポットになっている知ることができた。

コミック高岡は夫・T氏の御用達店だったので、勝手ながらわたしのテリトリー外の認識ではいたが、1階、2階をみてなるほど、どおりでT氏はジャンルに問わずマンガに詳しいわけだなあ、といまさら気づくのであった。お土産に一冊と、自分用に坂田靖子氏の未読漫画を購入した。

レジでは入れ替わりお客さんが、最終営業日であることを惜しみながら、思い出を語っては帰っていた。

店前には「ご自由にお持ちください」と段ボールが並び、販促用の紙モノが多数のこっていた。『ダンジョン飯』のPOPをみつけ、これもお土産にする。夕刻にはお神酒が配られていて、ちょっとこう、雲の切れ間に青空ものぞいてきて、さわやかな気持ちを味わった(飲んではないけど)。店主が「今日で終わりなんです」と説明するひと言に驚くよりも「ええ、だから来ました」と、答える人の多さ、なお思い出を語るお客さんは尽きず、小さな人だかりをつくっていた。

東京堂書店。3Fのアウトレットコーナが本日で終了し、マンガコーナーが出現している。ああ、愛してやまないアウトレットコーナー……値札からさらに50%OFFというので、静かな心でじいっと選びつくす。7冊程度購入し、なんというかもう、駅の改札へ向かうときには「今回の買い物は、ヨガの呼吸法のような冷静沈着さだった」という言葉が浮かんでいた。ただし、金額的にはあと倍くらいするような感覚でいたので全集いけたなあ、とも。

ところで明日は新元号が発表される。4月2日生まれのため、もういちど「平成」で誕生日を迎えることができるとは思わなんだ。神田のソバ屋で「天皇陛下のお気持ち表明演説」を見ていたあの日からそんなに遠くもない今日。もうすこしで改元か。

いろいろ変わっていく。

2019-3-28 ワインとサンドイッチと遺影

日頃の反省をしなければなるまい!衝撃の「ポコリエーヌ夫人」事件が起こり(概要も詳細は延べない)、朝は、昼からすべての感情が消し飛んだのだった。家に誰もいないとは思ってはいけない。慎重に、慎重に生きよう。

さて、いましがた「飛鳥山公園」へ散歩ついでに、初めてのぞいてきたのだけど、平日というのにそれはもう、たいそうな賑わいだった。土日では混雑は避けられそうにない。5分咲きというところだろうが、枯れ枝から空がのぞき込んで、きれいな桜の風景が広がる。なだらかな丘があり、その周辺にブルーのレジャーシートを広げた人々がわいわいがやがやと、つまみもすくなに会話を弾ませ、公園ゾーンでは春休みに入っているちびっこたちも元気いっぱいだった。

道すがら歩いていくと京浜東北線王子駅」を見下ろすことができ、フェンスに近寄ってみると遠目ではあるが眼下にもサクラが並んでいる。

通勤のひとは、毎朝桜が見られてラッキーだなと考えながら振り返ると、最初に目に留まったのは、年配の男性が腰掛けたベンチに置かれたワインのボトルと白ワインが注がれたグラス2つ。

ランチボックスがあり、中身のぎゅっとつまったタマゴサンドとサンドイッチがいくつかあって、それでその横に奥さんらしきひとの遺影があった。

年配の男性の食事が進むわけではなさそうだった。なんだかもう自然を装ってその場を離れたのだけど、歩き始めたらうっかりホロリときてしまった。

グラスにそそがれた白ワインは二つあって、じゃあ、もうひとつだれが飲むんだろうね、とか、おいしそうなサンドイッチは手作りか、なじみの店のものなのかな、想像で勝手に涙がにじみそうになる。春は花粉のせいで涙腺がゆるんでいる。

飛鳥山公園」は噂以上に良い場所で、「北区飛鳥山記念館」では観覧無料の

春期企画展 「明治*東京*名所-うつろいゆく風景と名所-」

が開催中である。渋沢栄一記念館と並びにある、「青淵文庫」「晩香盧」の庭にも見事なサクラの木があり、風に吹かれる様子をただぼんやり眺めていた。

www.city.kita.tokyo.jp

 

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