2018-6-20 入籍

昼過ぎに役場に行くと戸籍謄本は本籍地でないと手に入れられないことが自明となった。うすうすそんな気はしていたんだよね、世間知らずをものともせぬ目線を互いに交わし、しゅんっ、と本籍へテレポートに急いだ。

M氏は総武線に乗り込み、わたしは実家に電話すると栃木の父が届けにくるというではないか。説明をする間もなく電話は切れた。

せっかちマイファーザー。

2時間もたたないうちに書類も婚約者も、わたしの父も集合となり、再度役場に向かった。とはいえ、ちょうど17時を回っており、以降は夜間窓口の受付のみだという。警備員に案内された個室では、中年女性がいらっしゃるだけで待ち時間がなかったのがさいわいだった。

書類一式をし確認いただくと、よどみなくかつ独特の言い回しで、ひと通りの説明を受ける。すると最後に「じゃあ、写真とりますか」、と。

実は少しだけ気になっていた婚姻届け持ちながらの写真撮影ミッション未達成か、と肩を落としかけていたのである。そのときは予備の1枚でダミー写真でも撮ろうかともくろんでいたのであるが、自ら言いだすものは照れ臭く、願ってもみないありがたい申し出で、その場で「婚姻届けを持っての写真」のシャッターを押してもらい、かつ写真を貼る台紙までいただいた。

その後3名でそばを食し解散となるが、「新本籍地が未記入」と不備の連絡をもらい、本日3度目の役場入りをした。降ったりやんだりの小雨の天候で、湿度に徐々に体力を奪われつつあったが、大安吉日、晴れてM氏と入籍と相成る。

今頃、戸籍課に書類は届いているだろうか。

お祝いのお言葉、お品ありがとう存じます。ゆるやかに、おめでたい気持ちが持続しております。