小野寺ひかりのブログ

合言葉はspark joy!=ときめく時間を楽しんでいきたいです。

2019-3-28 ワインとサンドイッチと遺影

日頃の反省をしなければなるまい!衝撃の「ポコリエーヌ夫人」事件が起こり(概要も詳細は延べない)、朝は、昼からすべての感情が消し飛んだのだった。家に誰もいないとは思ってはいけない。慎重に、慎重に生きよう。

さて、いましがた「飛鳥山公園」へ散歩ついでに、初めてのぞいてきたのだけど、平日というのにそれはもう、たいそうな賑わいだった。土日では混雑は避けられそうにない。5分咲きというところだろうが、枯れ枝から空がのぞき込んで、きれいな桜の風景が広がる。なだらかな丘があり、その周辺にブルーのレジャーシートを広げた人々がわいわいがやがやと、つまみもすくなに会話を弾ませ、公園ゾーンでは春休みに入っているちびっこたちも元気いっぱいだった。

道すがら歩いていくと京浜東北線王子駅」を見下ろすことができ、フェンスに近寄ってみると遠目ではあるが眼下にもサクラが並んでいる。

通勤のひとは、毎朝桜が見られてラッキーだなと考えながら振り返ると、最初に目に留まったのは、年配の男性が腰掛けたベンチに置かれたワインのボトルと白ワインが注がれたグラス2つ。

ランチボックスがあり、中身のぎゅっとつまったタマゴサンドとサンドイッチがいくつかあって、それでその横に奥さんらしきひとの遺影があった。

年配の男性の食事が進むわけではなさそうだった。なんだかもう自然を装ってその場を離れたのだけど、歩き始めたらうっかりホロリときてしまった。

グラスにそそがれた白ワインは二つあって、じゃあ、もうひとつだれが飲むんだろうね、とか、おいしそうなサンドイッチは手作りか、なじみの店のものなのかな、想像で勝手に涙がにじみそうになる。春は花粉のせいで涙腺がゆるんでいる。

飛鳥山公園」は噂以上に良い場所で、「北区飛鳥山記念館」では観覧無料の

春期企画展 「明治*東京*名所-うつろいゆく風景と名所-」

が開催中である。渋沢栄一記念館と並びにある、「青淵文庫」「晩香盧」の庭にも見事なサクラの木があり、風に吹かれる様子をただぼんやり眺めていた。

www.city.kita.tokyo.jp

 

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