小野寺ひかりのブログ

合言葉はspark joy!=ときめく時間を楽しんでいきたいです。

20151019 一箱古本市の楽しみ方のコツ3つ 店主編

一箱古本市ってなに?

谷根千(日暮里界隈)で始まった、本好きのイベントです。青空のもとで持ち寄った本を売り買いします。

不忍ブックストリート| 本と散歩の似合う街

いつもの街並みで、自分だけの本屋さんを開店するなんてとっても楽しい、と年々盛り上がりをみせ、気付けば全国各地でイベントが開かれるようになりました。

わたしも「ひかり堂」の屋号をつけて早5年。宇都宮市栃木市、出張で西荻窪でも1日店長の経験を積んできました。不思議に一度参加するとハマってしまうのが一箱古本市。ようやく手探り状態から店主楽しみ方のコツがみえてきたので、1日店主のみなさまが楽しめるようなポイントを3つ上げていこうと思います。

 

1.一箱古本市が始まる前に

出店が決まったら店主の準備はいろいろあります。屋号に値段付け、そして本選び。ついつい読み返してしまい、”このシーン””あのセリフ”と手放すのが惜しくなってしまうことなんて茶飯事。

自分の本がどんな人に渡っていくのかいつもドキドキです!

当日はアレコレ話そうとシミュレーションするのですが、実際、お客さんを前にすると気恥ずかしくなって、思ったようにコミュニケーションができないことがありました。

●一言メッセージをそえる

そこで特に思い入れのある本には、付箋や折り紙でPOPや店主コメントづくりをオススメします。会話が弾むきっかけになったこともあり。

ただ売るだけでなく、少しでも本について話ができるとやっぱり嬉しいものです。

(本を読んで)楽しんで」と気持ちを込めるだけでも、本との出会いの懸け橋になれたかなと楽しい気持ちにさせてくれます。

2.一箱古本市が始まったら

本屋さんの本は、出版社やコミックごとに分けられていますが、一箱古本市では自由自在にテーマを決めることができます。右から左、上から下。作家順、大きさやカバーの色や数字など。段ボールや木箱などなど一箱そのものを自作する場合も腕がなります。

●本を並び変えて遊ぶ

一箱古本市では同じお店(一箱)なんてありません。朝イチから並べたままにしてませんか。例えば昼頃と夕方あたり、お客さんの側に立って並べ替えしてみてください。また違った表情を見せてくれるはずです。

『金田一耕介』シリーズの横になぜか「相続税対策」、コミックがよく売れてしまったあとは『ゴリラーマン』と『俺物語!!』が並ぶといった現象も起こりえます。お隣りの一箱と見比べたり、背表紙をしりとりしてみたり、きっと思いもよらないインスピレーションが生まれます。

3.一箱古本市の終わった後は

一箱古本市が終わると充実感と切ない気持ちが交互にやってきます。人に渡っていった本、手元に残った本、そして出会った本。

●減った!残った?増えた!?

これこそ本好きの性かもしれません。持ち帰った本を本棚に並べなおすのか、それとも次の一箱古本市に出店するのか悩みます。そしてこれも楽しみのひとつ。さらに自分への「お土産に一冊」と買った本にはさらなる思い入れが生まれるものです。どこまでも本との生活が続いていく幸せです(笑)

最後に。

まだまだ楽しみがいのある店主。まだまだコツが隠されていると確信しています。これから一箱古本市の店主になる方々が、楽しい1日が過ごせますように。

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

一箱古本市の歩きかた (光文社新書)

 

一箱古本市の歩きかた』、こんなステキな本も。

 

次回、ひかり堂はオリオン☆一箱古本市2015に出店予定です。

「ひかり堂」マスコットの登場

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https://en.wikipedia.org/wiki/Wibbly_Pig

絵本から飛び出してきたキャラクター

プリティーな彼を今年はを連れていきます。どうぞ、目印にしてください!